子どもや家族を巻き込むことになる「浮気」の問題は、「知らなかった」では済まされません。
パートナーが浮気をしているかもしれないとき、真実を知るためにあなたなら何をしますか?
実家に帰る日は、妻の休養日? 信じていた妻の裏切り行為に気が付くまで
夫:律(45歳)
妻:すみれ(41歳)
子ども:つつじ(4歳)
今回お話をしてくれた律さんは、妻のすみれさんと4歳の子どもの3人家族。
夫の事業を大きくするために頑張ってくれていると信じていた妻の行動に矛盾を感じたとき、それが「自分の勘違い」か「妻の裏切り」か……どんなに知るのが怖くても、受け止めるべき真実はひとつです。
妻のすみれはもともと私の経営するエステサロンの従業員でした。
妻は主に施術を担当していましたが、結婚を機に裏方に転向。家でもできる事務仕事などを中心に経営に関する業務を手伝ってもらっていました。
そして結婚1年半後、待望の第一子が誕生。妊娠中は入院をするほどつわりが重かったため、私は店長に仕事を任せできる限り自宅で妻をサポートしてきました。
一時は切迫流産の危険もありましたが、妻は無事出産を終え4か月後には仕事へ復帰することに。
私は(家でできる仕事を少し手伝ってくれればいい)と思っていましたが、妻は仕事に積極的でした。
今までの仕事に加えて「女の私だからできることもあるでしょ」と、競合調査からお客様の声まで現場に足を運ぶことも多く、妻の女性目線の意見は現場からも好評でした。
妻は私が結婚前に語った「多店舗展開の夢」を覚えていてくれて、「もっと事業を拡大しよう」と頑張ってくれていたのです。そして子どもが3歳になると同時にビジネススクールに入学。仕事をしながら学校へ通い始めました。
妻は毎日忙しそうでしたが「楽しいから大丈夫」と、子育てと仕事をしながら休むことなく学校に通っていました。
実家に帰る頻度が増えた理由
妻がビジネススクールに通い始めて3か月が過ぎたころから、実家に子どもを預けてから学校へ行き、そのまま妻も泊まる日が増えてきました。
私は実家に帰るのも大変かと思い
「つつじの面倒は僕がみるから、実家に連れて行かなくてもいいよ」
と幾度となく伝えましたが、、妻は
「実家に行ったほうがつつじを早く寝かしつけられるし、私も楽だから」
と、ゆっくりできるという理由から実家に泊まる頻度は増えて行きました。
そして私も(実家なら甘えられるし休ませてもらえるのだろう)と、妻の生活スタイルを尊重して、実家に帰ることを快く受け入れることに決めました。
ある晩妻が管理している事務の書類を急遽確認しなければならなくなり、実家に帰っている妻に電話をかけました。
しかし何度電話をしても出ないので、(電話を見てないんだろう)と、妻の実家に連絡を入れました。
すると電話に出たお義母さんが、
「今日はビジネススクールの日だから、明日の朝つつじを迎えに来ることになっているけど、すみれはまだ家に帰っていないんですか?」
と心配そうに聞いてきたので、私は慌てて「今日、友だちと会うって言っていたこと、忘れていました」とごまかし、すぐに電話を切りました。
なんと妻はいなかったのです。
(おかしい……)
私はすごく嫌な予感がしました。
(すみれはビジネススクールの後はすぐに実家に帰っていると言っていたのに、こんな時間までどこに……)
考えたくはありませんでしたが、「浮気」の2文字が頭をよぎりました。
(2022.08.05)